法月綸太郎/生首に聞いてみろ
生首に聞いてみろ 法月 綸太郎 角川書店 2004-09 売り上げランキング : 255,076 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
某雑誌や某サイトのミステリランキングに堂々第1位でランクされてるんで読んでみたんだがどうにもこうにも。
そもそも予備知識としてこの作品がシリーズ物の最新作ということすら知らなかったので感情移入がし辛かったのと自分がミステリに於いて必要だと感じている可及的な緊迫感や緊張感が欠如しているという点で合わなかったのかなと。
作品を通して終始一貫しているのは“緩さ”。主人公と被害者の叔父に当たる人物や主人公の父親である警視庁警視との会話におよそ殺人事件が起きたとは思えないほど緩い空気が流れている。これを良い方にとるか悪い方にとるかで作品としての評価が分かれる。
途中で二転三転する生首の存在など読者をリードする技術も高く合う人は相当楽しめる小説ではないだろうか。
オススメ度:★★★☆☆