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島田荘司/摩天楼の怪人

摩天楼の怪人摩天楼の怪人
島田 荘司

東京創元社 2005-10
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お馴染『御手洗シリーズ』の最新作。総ページ数600ページ弱、価格も3,000円と大作だが、そこまでの価値があるのかちと疑問。ページ数的にも値段敵にも上下巻として売った方が言いと思ったのだが、読み終えて納得。最初の300Pがつまらな過ぎて下巻を手に取る人は激減するだろう。当方は最初の300Pを読むのに10日かかったが、後半300Pは1日で読み終えた。
また、明らかにページ数稼ぎと思わせるような部分があることもマイナス。しかも前半部分に。後半部が秀逸なだけに、贅肉が多すぎる前半部分の酷さが読後鮮明になる構図。
今回も石岡君は登場せずワトソン役は劇作家のジェイミー。石岡君のダメっぷりが懐かしく思えるのと同時に、近年の長編の凋落傾向の歯止めにそろそろ短編集が読みたいなぁと思った次第。


オススメ度:★★★☆☆