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綾辻行人/暗黒館の殺人(上)

4061823884暗黒館の殺人 (上)
綾辻 行人

講談社 2004-09-10
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総原稿枚数2500枚、上巻だけで650ページ超という大作にして12年振りの『館』シリーズ最新刊というだけで注目の1冊だったんだけど手に取った時点であまりの厚さに引いたというか読む気が失せた。
上巻は650ページ使った割りに物語は進まずひたすら暗黒館の住人と館に纏わる話しが繰り返される。冗長と言っても差し支えないその様はこれまで館シリーズを読んで面白かったと感じた読者以外を全速力で置き去りにしているように思われる。
嵐で孤立した湖の小島に浮かんだ館に住むシャム双生児や早老症の少年、彼らを生んだがために内なる世界に閉じこもってしまった母親達(姉妹)など相変わらずバラエティに富みすぎている人物が登場。
まだ下巻の半分くらいまでしか読んでないんだけど文体に癖はないもののやたらと難しい漢字を使いたがるきらいがあるので、これまでの館シリーズが全部楽しめた人、起伏の少ない長文でも辛抱強く読める人向きの作品かと。


オススメ度:★★☆☆☆