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キングカメハメハ、屈腱炎発症

今年の日本ダービー(G1)を制したキングカメハメハ(牡3、栗東松田国英厩舎)が、20日に競走馬診療所にてエコー検査を行った結果「右前浅屈腱炎」と診断され、長期休養を余儀なくされることとなった。松田国英調教師は「ファンをはじめ、いろいろな方々の夢をそいでしまい申し訳なく思っている。今後のことはオーナーと協議して決めたい。」と語っている。

どうゆうこっちゃ、キンカメ屈腱炎って。それにしてもスターホースの故障リタイアが多すぎる。近年のJRAの売り上げ減少もこれによることが多いと思う。
試しにここ10年間のダービー馬のダービー勝ち後の成績を挙げてみる。


94年ナリタブライアン 10戦4勝(GⅠ2勝,GⅡ2勝)
95年タヤスツヨシ 3戦0勝
96年フサイチコンコルド 2戦0勝
97年サニーブライアン 0戦0勝
98年スペシャルウィーク 11戦6勝(GⅠ4勝,GⅡ2勝)
99年アドマイヤベガ 2戦1勝(GⅡ1勝)
00年アグネスフライト 9戦0勝
01年ジャングルポケット 7戦1勝(GⅠ1勝)
02年タニノギムレット 0戦0勝
03年ネオユニヴァース 6戦1勝(GⅡ1勝)


この内、古馬(4歳以上)になってからも勝ち星をあげたのはナリタブライアンスペシャルウィークネオユニヴァースの3頭のみ。更に半分の5頭は3歳の内に引退している。
競馬界の頂点に立ったダービー馬がこの体たらくでは人気低迷も致し方ない。確かサラブレッドの脚は“ガラスの脚”といわれるほど脆く繊細で、今回キングカメハメハが患った屈腱炎は強い馬ほどかかり易いと言われている病気(早い馬ほどその分脚に掛かる負担が大きい為)なのでしょうがない部分もある。
それでもやはりやり切れない。
特に近年急速に進むスピード化による弊害が大きいと思う。欧州のように芝を長く刈りスピードの出にくいコース作りも必要なのではないか、JRAにも再考を求めたい。


無事是名馬、もう一度初心に立ち返ってみる時が来たのかも。