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2004-01-22から1日間の記事一覧

其之肆拾

大沢 在昌/闇先案内人 某在日団体や某北の国の権力者と似た人物が登場するタイムリーな作品。いつも通りのハードボイルドで人が死にまくるんだけど、ちょっと淡々とし過ぎ。『逃がし屋』という特異な設定と魅力あるキャラで引っ張るんだけど、如何せん山場が…

其之参拾玖

横山 秀夫/真相 相変わらずの質の高い短編集。特に表題作の「真相」は秀逸。リライトして長編化して欲しい。ただ、突き抜けたというかずば抜けた作品もなかった。期待の大きい作家だけにそこが残念。 お勧め度:☆☆☆☆

其之参拾捌

宮部 みゆき/あかんべえ 小料理屋「ふね屋」で起こる幽霊騒動。ふね屋に出てくる幽霊は人間臭く、憂いと哀しみを滲ませている。純粋で真っ直ぐな子供を主人公に据えることで、原に一物抱えた大人達との対比が上手く描かれている。次々に襲い掛かる難問に立ち…

其之参拾漆

東野 圭吾/ゲームの名は誘拐 やべー、うまい具合に騙された。でもそれが心地いい。今まで東野圭吾の小説って何故か敬遠して読まなかったのだけど、これ読んで他の小説も読みたくなった。特にどこが秀でてるってわけじゃないんだけど、とにかく引きが強い。一…